抗がん剤中止後6ヶ月進行ナシ~なれど体重増加中~

どうも、こんにちは、幹細胞番長です。

最近は受験勉強ばっかりやってて、ブログは全く更新できてませんでしたが、先週鹿児島大の一次試験が終わり、一息ついたというか、一次の合格発表まで宙ぶらりんで勉強に身が入らないので、ブログを更新しています。

ちなみに大分大にも出願しているのですが、大分は一次が志望理由の書類審査なので、まだ学科の試験を受けれるかどうかが分かりません。

大分に編入学で入った先輩によると

「一回、書類審査で落ちたけど、翌年ほぼ同じ内容の志望理由書を送ったら通った。評価基準は全く分からない。」

とのことだったので、ガチな運ゲーっぽいです。

 

昨日、抗がん剤終了後から6ヶ月目のMRIを撮ってきました。

抗がん剤終了後の経過

先週MRIを撮って、週末に鹿児島大の試験を受けて、昨日MRIの結果を聞きにいってきました。

なかなかの過密スケジュールでした。

で、

検査結果は

再発の所見はなし。
良くも悪くも2年前の手術から変化なし

ということでした。

グリオーマの標準的な治療薬のテモゾロミドは明確な使用期間が定まっていないらしく、東京の病院の主治医からは「死ぬまで飲み続けてもらいます」と言われててたけど

地元の大学病院の主治医は「どうするのがいいのかは私達にも分かりません。一般的には24ヶ月続けてから止める人が多い」と言われ、24ヶ月で止めることにした。

抗がん剤はがん細胞にダメージを与えるのはもちろんだけど、体の他の細胞にもダメージはいくので。

今年の1月頭がちょうど24ヶ月だったので、以降は抗がん剤飲まずに経過観察中。

体重増加!?

現在の体重は82~84kgの間で落ち着いてるんですが、主治医の先生は東京の病院を退院した時から増えているのが気になるらしく、次回はMRIと一緒に血液検査(血糖値検査)もすることになりました。

1回目の東京での手術&入院のあとは72kgだったので、それと比べるとかなり増えてはいるんですが、実は72kgという体重は新生児~中学生までの期間を除けば一番痩せた状態でした。

が、今の主治医はそんなことは知らないので、普通に考えて体重が10kg増えてたから、生活習慣病を疑ったのでしょう。

僕としても、健康診断になるのでありがたいですし。

東京での入院中に激ヤセした理由は単純で、飯をまともに食べていなかったからです。

不健康な入院生活

東京の病院食があまりにも不味くて、毎食半分も食べていなかったので、そりゃ痩せます。

食事をいつも残しているので看護師さんから

「食欲ありませんか?」といつも体調確認されてましたが、

いつも「お腹は空いてるんですけど、不味すぎて食べれないだけなんで、大丈夫です。」

と答えてました。

ちなみに入院前の東京暮らし中の体重は79~81kgで、高校時代は84~86kgだったので、現在の体重が人生の中でそんなに重いわけでもありません。

やや重めなので、入院前の水準まで戻したいと思っていますが、まだ実現できていないです。

体重コントロール法

僕の場合、20代後半から基本的に朝食はいつもバターコーヒーで固形物は昼まで摂りません。

できるだけ、毎日、16時間程度、固形物を胃に入れない時間を作るようにしています。

美味しいものを食べるのが生きがいと言っても過言ではないほど食べるのが好きなので、ツイッターを見れば分かる通り

朝のバターコーヒー以外は好き放題食べてます。

かつ運動は最近までほぼやってませんでした。

が体重が極端に増えることはありません。

さすがにここ数日は鹿児島でうなぎ、帰ってきてからパスタ、カレー×2と食べ過ぎなので、増加気味ですが、半日断食すれば、それでだいたい元に戻ります。

最近運動を始めた理由

ここ1ヶ月くらいは毎朝運動をしているんですが、それは元脳外科医のホメオパスに「一日中、机に向かってるだけじゃ、勉強も仕事もはかどらない。自分は医学部受験の時は毎日朝晩1時間走ってた」と言われ

試しに朝15分だけ運動してみたら、朝から頭がスッキリして、午前中から頭がフル回転できたので、仕事も勉強も効率が上がるのを実感して、それで続けています。

勉強するにも仕事するにも体動かすのは大事です。

体を動かせばそれだけで脳の血流は増えるので。

 

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受験勉強にかまけて販売ページの作成を怠っていたので、告知が遅くなりましたが、昨年末Makuakeでクラファンを実施した化粧水ミスティックアクアは好評発売中です。

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P.S. 医学部合格なるか?

学士編入試験の受験勉強で得た知識はアルベイズ自分磨きラボのコンテンツや自分の膠芽腫の治療でかなり役立っているので、既に半分は元を取った気でいます。

もちろん医学部にも全力で受かりに行きますが。

例えば、今通院してる大学病院の脳外科は神経膠腫(グリオーマ)を専門に研究してて、東京の病院ではできなかったがんの遺伝子検査をしてもらうことができました(保険適用外なので、お金はかかりましたが)。

結果、IDH1変異に加えて、MGMT遺伝子のプロモーター領域がメチル化されていることが分かりました。

この結果から、「腫瘍は抗がん剤が効きやすいタイプだ」と言われてそういうもんなのかと思ってたんですが、受験勉強のお陰で理由が分かりました。

IDH1というのはイソクエン酸デヒドロゲナーゼというクエン酸回路に関わる酵素をコードしている遺伝子で、この遺伝子が変異で機能を失うとがん細胞はクエン酸回路がうまく回らなくなるので、そこに投入されるはずだったエネルギー源(糖)はペントースリン酸経路に回されます。

で、ペントースリン酸経路は細胞増殖を促進させる代謝経路なので、がん細胞の増殖能が高まります。

つまり、IDH1の変異はがんの悪性度を見る重要な指標になっています。

ただ、グリオーマの場合、IDH1に変異があると多くの場合、MGMT遺伝子プロモーターのメチル化も起こっています。

MGMTは破壊されたDNAを修復する酵素で通常、細胞では常に発現しています。

しかし、プロモーターのメチル化は遺伝子の発現を抑制します。

つまり、がん細胞はDNAの修復ができなくなっています。

この場合、抗がん剤ががんに対してよく効きます。

抗がん剤は基本的に細胞のDNAを破壊してがん細胞を殺す薬なので、修復されてしまっては十分なダメージを与えられません。

がんは一般に細胞の遺伝子に変異が積み重なってがん化することで発症しますが、いかにがんといえども変異が積み重なりすぎると自身の生存にも必要な遺伝子まで壊れてしまって、抗がん剤に抵抗できなくなってしまうわけです。

最近のがん治療は分子レベルで発がんのメカニズムを解明して、その機構に応じた治療を行うのがトレンドになっています。

編入学試験には最近のトレンドから出題されることが多いので、がんの分子標的薬については結構勉強しました。

 

詳しくはこちらの論文に詳しく書かれてますので、興味ある方は読んでみてください。

Inactivation of the DNA-Repair Gene MGMT and the Clinical Response of Gliomas to Alkylating Agents

多分、誰も興味ないと思いますが(笑)

 

P.P.S.

ちなみにアイキャッチになってる画像はIDH1の3D構造図です。