
こんにちは
アルベイズ梶原です。
現代人の必須アイテムとなったスマートフォンやパソコン。
しかし「ブルーライトが肌に悪い」という話を聞いたことはありませんか?
今回は、この噂ついて科学的な観点から解説していきます。
YouTubeでも解説していますので、動画がお好みの方はこちらをどうぞ。
光とエネルギーの基本知識
まず理解しておくべき重要な事実は、すべての光がエネルギーを持っているということです。
光は大なり小なり、物質に何らかの影響を与えます。
つまり、厳密に言えば「ほぼすべての光は肌に悪い」のが現実です。
光美容も肌に悪い?
ここで「”ほぼ”すべての光が悪い」と”ほぼ”とつけているのは、肌に良い光もあるからです。
波長によっては肌に良い作用を示す光もあります。
そういったものは光美容に利用されています。
光美容についてはこちらの記事で科学的な原理について解説しています。
光の種類とその影響度
光の持つエネルギーレベル(波長)によって、人体への作用は大きく異なります:
高エネルギー光(危険度:高)
- X線:ほぼすべての生体分子に大ダメージを与える
- 紫外線:多くの生体分子にダメージを与える
紫外線やそれよりエネルギーの高いX線は共に発がん性が認められている危険な光です。
光と言ってもどちらもヒトの眼には見えないですが。
低エネルギー光(危険度:低)
- 可視光:人に見える範囲の光で、ほとんどダメージはない
- 赤外線:主に物体を温める作用
ブルーライトは可視光の一部であり、紫外線やX線と比べるとエネルギーレベルが遥かに低く、肌への直接的なダメージはほぼありません。
ブルーライトの真の危険性
ブルーライトが問題となるのは、肌への直接的な影響よりも睡眠への影響です。
ブルーライトには脳を覚醒させる作用があるため、寝る前にパソコンやスマートフォンを見ていると:
- 睡眠の質が低下する
- 十分な休息が取れない
- 結果として美容や健康に悪影響を及ぼす
つまり、ブルーライトの美容への影響は「間接的」なものなのです。
現実的な対策とは
もしブルーライトの肌への直接的な影響を完全に避けようとするなら、理論的には
「一生暗室から出られない」
ことになってしまいます。
現実的には以下のような対策がおすすめです。
- 就寝前の使用を控える:寝る1-2時間前からデジタルデバイスの使用を控える
- ブルーライトカット機能の活用:スマートフォンやパソコンの夜間モードを活用
まとめ
ブルーライトの肌への直接的な影響は、日常生活で気にするほどのものではありません。
それよりも、就寝前のブルーライトを避け、睡眠の質を保つことの方が美容と健康には重要です。
ブルーライトよりも紫外線の方が肌へのダメージははるかに深刻です。
対策の優先順位を間違えないように気を付けてください。
大切なのは科学的事実を正しく理解し、過度に心配することなく、適切な対策を心がけることです。