「タンパク質って筋トレしてる人にしか関係ない話でしょ?」と思っている方も多いかもしれませんが、人間の体を形作っているのはタンパク質です。
タンパク質を適切に摂ることでスタイルだけでなく肌や髪も良い状態に保てます。
生物を専攻していなくても、 タンパク質、アミノ酸、ペプチド、酵素などの言葉は聞いたことあるのではないかと思います。
タンパク質は3代栄養素の一つに数えられていますし、アミノ酸とかペプチドはサプリなどによく配合されているのを見たことがあるのではないでしょうか?
また、酵素ドリンクとか、酵素ファスティングとか一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
もちろんなんですが、これらのキーワードは密接に関連しているので、一緒に取り上げています。
タンパク質とは?
ざっくり言ってしまうと、
アミノ酸が沢山くっついたものがタンパク質
です。
(アミノ酸は自然に存在する物質で20種類くらいあります)
図が手書きで、かつ絵心ない感じですいません。
丸で囲まれた「ア」がアミノ酸のつもりで書いてます。
ちなみにアミノ酸が数百個から数千個くっついたものはタンパク質と呼びますが、アミノ酸が数個だけくっついたものは、タンパク質と呼ばずにペプチドと呼びます。
で、酵素はタンパク質のうち、何かしら化学的な働きをするヤツです。
また、一部のタンパク質は成長因子のように細胞間シグナルとして働くタンパク質もあります。
今回、解説する内容はこれが全てです。
タンパク質はアミノ酸まで分解して吸収する
が。
これだと淡白すぎるのでもう少し説明しておきましょう(;´∀`)
人間が食べたステーキがどうなるのかを考えてみるとどうなるのかを考えてみるとわかりやすいかもしれません。
ステーキは口から入って胃を通って腸に送られます。
体はタンパク質を栄養にしたいわけなんですが、タンパク質のままだと分子が大きすぎるのでうまく吸収することができません。
なので吸収できる大きさまで分解するわけですね。
ちなみにこれが消化です。
タンパク質は胃から腸へと送られる間にだんだん小さなパーツに分解されていきます。
最小単位である1個のアミノ酸、または数個のアミノ酸の塊、つまりペプチドくらいの大きさまで分解されたところで、腸から吸収され血流にのせて全身に送られます。
で、全身の各組織は送られてきたアミノ酸、ないしペプチドを使って、必要なタンパク質をまたつくるわけです。
つまり、 人間は食べたタンパク質をそのまま自分の体の組織の材料にしているわけではなく、
いったんアミノ酸またはペプチドまで分解してから、各細胞でもう一度タンパク質をつくる
ということです。
いったんバラバラに分解してしまうことで、全身に運びやすくなるし、後でいろんなタンパク質に作り変えることもできるわけですね。
ちなみにタンパク質はこのアミノ酸の並び方次第で、いろんな形にしたり、異なる機能を持たせることができます。
シンプルなアミノ酸の組み合わせ方で、様々なタンパク質を作り出すことができるわけですね。
人間の体はよくできてます。
酵素は化学反応の仲介屋
あと、そうそう、酵素についてももう少し詳しくお話しておきましょう。
例えば、タンパク質を分解する酵素はプロテアーゼといいます。
タンパク質にはざっくりわけると
- 構造タンパク質
- 酵素タンパク質
- 情報伝達タンパク質
の3種があります。
構造タンパク質
例えば、
髪の毛は主にケラチンというタンパク質からできていますし、
筋繊維も主にミオシンというタンパク質からできています。
肌のハリを保っているコラーゲンもこの構造タンパク質の一種です。
体を形作るタンパク質、これが構造タンパク質です。
一般にタンパク質と言われてイメージされるのがこの構造タンパク質ですね。
酵素タンパク質
で、もう一つが酵素タンパク質、つまり酵素なんですが、こいつらは主に体内で必要な化学反応の仲介をしています。
例えば5αーリダクターゼは、テストステロンがジヒドロテストステロンになるのを仲介しています。
こういうある化学反応を促進させる役割のあるタンパク質のことを酵素とよぶわけですね。
情報伝達タンパク質
あと、構造タンパク質と酵素タンパク質以外にも情報伝達タンパク質というタンパク質があります。
これは細胞間の情報のやり取りを媒介するタンパク質で、成長因子などもこのタンパク質の一種です。
酵素ドリンクはプラセボ!?
上で説明したとおり、酵素はタンパク質です。
タンパク質なので、口から入れれば基本的に消化器官で分解されてアミノ酸になります。
リパーゼのように胃酸中で働く酵素もあるので、一概には言えませんが、、、
なので、結局はアミノ酸を摂ってるのと同じなんですよね(;´∀`)
無駄に値段の高い酵素ドリンクを飲むくらいなら、肉食べた方がいいんじゃない、と個人的には思ってしまいます・・・。
多分、プラシーボ効果しかないぞ、と(;´∀`)
今回はタンパク質、アミノ酸、ペプチド、酵素・・・などなどについて解説してきました。
美容にタンパク質が重要な理由
髪の毛も肌も筋肉も全てタンパク質でできています。
タンパク質が不足すると、髪も肌も筋肉もちゃんと作れなくなります。
肌は荒れ
髪は抜け、白髪が増え
筋肉は細り、体型が崩れます
つまり、タンパク質をしっかり摂ることは美容にとって不可欠だということです。
まとめ
今回、解説した内容をまとめると
・アミノ酸がたくさん結合したものがタンパク質
・酵素は化学反応を仲介するタンパク質の一種
ということです。
あと、タンパク質は美容に取って欠かすことのできない栄養素だということも忘れないでください。