光美容で肌はダメージを受ける!?

こんにちは

アルベイズ梶原です。

紫外線が肌に良くないことはこのブログをお読みのみなさんはご存知ですよね。

紫外線は肌に悪いにもかかわらず、光美容では青色の光を照射したりしますよね。

「光は肌にダメージを与えるから光美容は老化を進める」と思っている方もいらっしゃるようなので、光美容について科学的な原理について解説していきます。

 

YouTubeでもお話しているので、動画が好みの方はこちらをどうぞ。

 

光美容の始まりはNASA

実は光の医療応用はNASAが最初に研究し始めた分野です。

NASAは「宇宙空間で怪我をしたときに、なんとかして早く傷を治せないか?」と考えて研究を始めたようです。

それが今の光美容につながっています。

 

光の波長によって、肌の細胞に与える影響が全く異なるのです。紫外線は波長が短く、高いエネルギーを持つため細胞にダメージを与えます。

一方、青い光は適切な波長とエネルギーレベルで、細胞の修復や活性化を促進する働きがあります。

この光美容の原理を理解することで、なぜ特定の光が美容効果をもたらすのかが見えてきます。

原子レベルで見る光の作用メカニズム

光美容の効果を理解するには、原子の構造と光の相互作用を知る必要があります。

この辺りは量子力学を本気で勉強していないと分からない話なので、僕もよく分かっていませんが、ざっくりとなら説明できます。

https://optipedia.info/opt/hikari/light-electron-atom/より引用

私たちの肌細胞は無数の原子で構成されており、その原子内の電子は上の図のように特定のエネルギーレベル(軌道)に存在しています。

光が当たると、電子はエネルギーを吸収してより高いエネルギーレベルに移動します。

この現象を「電子の遷移」と呼びます。

電子の遷移の重要な特徴は遷移に必要なエネルギーぴったりのエネルギー(波長)を持った光が当たらないと起こらないことです。

高すぎても、低すぎてもダメということです。

 

青い光が肌に当たると、細胞内のミトコンドリアやその酵素系に作用し、以下のような反応が起こります:

  • ATP(細胞のエネルギー源)の産生促進
  • コラーゲン合成の活性化
  • 血流の改善
  • 炎症の抑制

こういった反応により、肌の修復力が高まり、美容効果が発揮されます。

 

人間版光合成

植物は太陽光のエネルギーを使って光合成を行い、生命活動を行っています。

実は同じように人間の細胞も光からエネルギーを得ることができます。

具体的には、以下のようなプロセスで生体分子が活性化されます。

 

ステップ1:光の吸収 細胞内の光感受性分子(フォトアクセプター)が特定の波長の光を吸収します。

ステップ2:シグナル伝達 吸収された光エネルギーが細胞内のシグナル伝達経路を活性化します。

ステップ3:生理反応の促進 細胞の代謝活動が活発化し、修復機能や再生機能が向上します。

de Freitas LF, Hamblin MR. Proposed Mechanisms of Photobiomodulation or Low-Level Light Therapy. IEEE J Sel Top Quantum Electron. 2016 May-Jun;22(3):7000417. doi: 10.1109/JSTQE.2016.2561201. PMID: 28070154; PMCID: PMC5215870.

 

光美容は人間版光合成といえるでしょう。

 

製品選びが鍵

光美容の効果を得るためには、製品選びが最も重要です。

電子の遷移エネルギーは非常に繊細だからです。

 

ポイント

波長の精密制御 厳密に管理された光の波長が必要です。わずかなズレでも効果が得られません。

品質の重要性 正確な波長からズレていると、効果がないだけでなく、予期しない副作用が生じる可能性があります。

信頼性の確保 科学的根拠に基づいた、信頼性の高い製品を選ぶことが不可欠です。

選び方のコツ

  1. 医療機関での使用実績があるか
  2. 波長が明確に記載されているか
  3. 臨床試験データが公開されているか
  4. 安全性に関する情報が充実しているか

光美容は素晴らしい技術ですが、その効果を最大限に引き出すためには、科学的に設計された信頼できる製品を選ぶことが何より大切です。